EXIT、流産などで子ども亡くす「ペリネイタルロス」学ぶ

2022/07/02 16:50 Written by Narinari.com編集部

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お笑いコンビ・EXITが、6月30日に放送されたニュース番組「ABEMA Prime」(ABEMA)に出演。流産や死産などで子どもを亡くす「ペリネイタルロス」について学んだ

番組はこの日、妊娠した女性の15%が流産、2%が死産を経験している現実に注目。流産や死産などで子どもを亡くす「ペリネイタルロス」について、社会としてどのように支えていくべきなのか? をテーマに、死産を経験した女性と共に考えた。

番組MCを務めるEXITのりんたろー。は「『ペリネイタルロス』という言葉は知らなかったし、意味も想像できなかった。そのような経験をした人に対して、無知ゆえにケアが足りなくて、もしかしたら誰かを傷つけてきたかもしれない」と内省しながらコメント。続けて「僕は体の構造上、命をお腹に宿すことができない立場。その立場から、このようなことが起きたら、どのように受け止めて、この世に生まれてこれなかった命と、どのように歩んでいけばよいのか? 周りにそういう方がいた場合は、どのような声をかけたらよいのか? ヒントを学んでいきたい」と話した。

相方の兼近大樹は「身近で聞いたこともあるはずなのに、深く知らない。教わる機会もなく、語られてこなかったように思う。このことから、“聞いちゃいけないタブー”と捉えてしまっていた」と心境を明かした上で、「この番組で『ペリネイタルロス』について、多くの人が経験しているのに『なかったこと』にして見過ごしていたことを、改めて視聴者に知ってもらえる良い機会になれば」と語った。

死産を経験したゲストは「声をかけてくれることは、ありがたいことだと分かっているけど、『今回は事故に遭ったと思って、また頑張ればいい』『次は大丈夫だよ』などと励まされると、人が死んだら悲しいのに、なんで流産だと早く前を向かなきゃいけないんだろう?と思ってしまった」と、当時の心境を告白。

この話を受けて、りんたろー。は「こういうことを聞いていいのか?と考えてしまうんですけど」と前置きした上で、「悲しみに寄り添う時に、どういった言葉をかければいいのか? 『辛かったね、悲しかったね』で大丈夫なのか? どういう言葉をかけても、相手を傷つけてしまいそうな気がしていて…」と、思い切って問いかけた。

兼近も「家族やパートナーを支えていきたい気持ちはあるわけだから、知りたいと思う」と続けると、ゲストは「この問いの答えは、人によって違う。ただ、どのような言葉をかけていいのか分からなかったら、『どういう言葉をかけたらいいの?』と聞いてあげたらいいと思う。その一言があるだけで救われると思う」と、EXITの2人に自身の考えを語った。

当事者を気遣いながらも、その経験から教訓を得ようとするEXITに対し、視聴者からは「相手を想って言葉を選んで話していたり、慎重に質問したりしている姿が印象的だった」「2人の優しさが伝わる回だった」「みんなが知りたかったことを質問してくれてありがとう」と温かい反響の声が寄せられた。

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