マクドナルドは11月27日から、冬の風物詩「グラコロ」(440円〜)と、新商品の「濃厚デミ&タルタルグラコロ」(490円〜)の販売を開始する。今年の「グラコロ」は史上初のリニューアルを実施した。
1993年に初登場して以来、冬の風物詩として長年愛されてきた「グラコロ」は、グラタンコロッケをキャベツとともにふわふわバンズではさんだ、冬だけの定番商品。31年目となる今年は、史上初となるグラタンコロッケのリニューアルを行い、チーズのコクを加え、よりクリーミーになり、おいしくなって登場する。
今年はじめてグラコロを食べる人はもちろん、従来のグラコロファンにも満足してもらえるよう、開発に時間をかけた自信作になっているという。
新作の「濃厚デミ&タルタルグラコロ」は、「グラコロ」に、ガーリックの効いたタルタルフィリングと、旨みたっぷりの濃厚なデミソースを合わせた。31年の歴史の中で、“グラコロ×タルタル”という組み合わせも初めてのことだ。外はサクサク、中はトロトロのグラタンコロッケのおいしさを引き立てる、食べ応えのある今年だけの「濃厚デミ&タルタルグラコロ」が完成した。
☆31年ぶりの新しい“グラコロ”誕生の経緯
グラコロが初めて登場したのは1993年4月20日、春の季節だった。もともとの開発コンセプトは“まちの洋食屋さんのグラタンコロッケ”の再現。開発担当者がある洋食屋で出会った“衝撃的においしいグラタンコロッケ”、それはサクサクの衣、クリーミーなホワイトソース、そして、ふんだんに入ったえびとマカロニ――今まで食べたどのグラタンコロッケよりも絶品で、おいしい幸福感に包まれたという。
「あのおいしさを自分たちで実現したい」。そう考えて試作に取り掛かったものの、マクドナルドのキッチンで実際に作るとなると非常に難しく、テスト販売のときにはグラタンコロッケを揚げると破裂するなど様々なトラブルが発生した。しかし「なんとか再現したい」という気持ちが膨らんでいき、何度も試作を繰り返してやっと納得のいく「グラタンコロッケバーガー」が完成した(※2007年から「グラコロ」に名称変更)。
そんな当時の熱い想いを引き継いで31年。ついに主役となるグラタンコロッケが初のリニューアルを実施した。グラコロの長年の魅力を残しながら、さらにおいしく感じてもらうにはどうしたら良いのか、多くのファンが愛するグラコロが持っている“あたたまる”“冬のごほうび”“冬の定番”という世界観を大事にしながら、3年以上の期間をかけて試行錯誤を重ねて開発が進められた。
今回の開発では「よりおいしくグラタンらしい味わい」「ホワイトソースのなめらかさと濃厚さ」「チーズの風味」といった3点にフォーカスして取り組むことに。グラタンコロッケの決め手となるホワイトソースは、粉っぽくならず、口どけの良いソースになるように乳や小麦粉の配合を見直し、なめらかさを追求した。グラコロの魅力といえば「外はサクサク、中はトロトロ」という食感のコンビネーションでもあるため、“なめらかさ”という部分はとても重要なポイント。さらに、このこだわりのソースにチーズも加えることで、濃厚でコクのある味わいに進化させた。
実は、開発する際に一番苦労したのが、新しく加えるチーズの風味の強さだという。これまでのグラタンコロッケにチーズは入っておらず、試作を繰り返す中で、チーズが主張しすぎてしまうとバーガーにした時にソースと喧嘩してしまい、バランスが崩れてしまうことがわかった。本来のグラコロが持つ乳の香りを活かしながら、最適なチーズの風味の出し方にするため何度も改良を重ね、絶妙なバランスにたどりつくことができた。
こうして誕生した、31年ぶりの新しい“グラコロ”。同社は「絶妙なバランスのチーズの風味、濃厚でコクのある味わい、そしてなめらかな口どけがお楽しみいただけるリニューアルしたグラコロをぜひご賞味ください」と呼びかけている。