ルーシー・リューによると、スティーヴン・ソダーバーグとクエンティン・タランティーノの監督スタイルは対照的だという。
ソダーバーグ監督のホラー新作「プレゼンス」に出演しているルーシーが、同監督のアプローチが「キル・ビル」で一緒に仕事をしたタランティーノ監督のそれとは「全く違う」ことを明かした。
ルーシーはムービーウェブにこう語っている。
「リンゴとオレンジですらないわ。肉と果物のようなものよ。全く違うの」
家族と引っ越してきた家に不穏な存在がいることに気づく母親役を演じるルーシーは、「エリン・ブロコビッチ」のソダーバーグ監督からはほとんど指導を受けなかったと説明する。
「スティーヴンは私に話しかけてきたけど、ミーティングが終わるまで、この作品については何も話してくれなかった。その後、脚本が送られてきたけど、どのキャラクターを演じるかは教えてくれなかったわ」
「彼はこう撮るとは言わなかった。私は『イエス』と言って現場に現れただけ。それから彼は私に何も言わなかった。『左に行こうか、右に行こうか』とか、『もう一回やろうか?』『どう思う?』とか、それだけよ」
一方で、タランティーノからは様々な指示を受けたという。
「スティーヴンとクエンティンは明らかに作り手だけど、仕事の仕方は全く違う。クエンティンは太陽よりもエネルギーがある。それって凄いことよ。彼は色々話して、想像したものを実現しようとするの」
「彼は(『キル・ビル』の)全シーン、全エンドスクリーン、全キャラクターを、私にレストランで演じてくれたわ」
「2人のスタイルはとても違う。スティーヴンの実験的な姿勢は、擦ることを恐れない画家のようなものだと思う」