俳優の竹野内豊(54歳)が3月12日、東京ステーションホテルにて行われた「大人の休日倶楽部」(JR東日本)のプレス発表会に登壇。出演した新CMの撮影秘話や、「大人」「休日」についてトークを行った。

発表会の始めには、3月24日から放送開始となる新シリーズ第1弾のCMを放映。その後、ステージに竹野内が登場し、「撮影は昨年の11月上旬に行いまして、ようやくお披露目できて嬉しく思っております」とあいさつした。



同サービスの新メインキャストに就任した心境を聞かれると「実は、ちょうど20歳のときに『JR SKISKI』というCMをやらせていただきました。今回、吉永さんが長年作り続けてきた『大人の休日倶楽部』という名誉あるCMを引き継がせていただくという形で、とても嬉しく思っております」と喜び、完成したCMを見た感想を「妻役の方の『これからどうする?』という台詞に対して『まだ決めてない』と。そのように何も決めず、自然の中で大切な人とゆったり過ごす時間というのは、本当に身も心も豊かになれる時間ではないのかなって、そんなふうに拝見して感じました」と口にした。

CM第1弾の舞台となった福島県の印象については「実はゆっくり観光したことがないんですが、福島県出身の友人が『とにかく自然が綺麗だから、都会の生活に疲れたと思ったらぜひとも行ってみるといいよ』と言ってくれていたんです。実際に行ってみると、撮影を忘れてプライベートで来たような感覚になってしまうくらい、本当に景色が美しくて、とても満喫することができました」と話し、続けて「とにかく子どもの頃は自然遊びばかりしていたので、そういった場所に行くと懐かしさを感じるというか、自然と馴染めるといいますかね」とニッコリ。
ロケ地となった五色沼には、紅葉の最盛期を迎える少し前に撮影に行ったようで「地上の美しさはもちろんのこと、水面に映る景色がとにかく素晴らしく、四季折々の風景をまさに全身で感じられる空間でした」と絶賛。ボートをこぐシーンを「監督と話し合って、ちょっと苦労しているようなお芝居を。ぜひ奮闘ぶりを楽しんでいただけたらと思います(笑)」とアピールした。
また、「絶景を楽しめる路線」として知られるローカル線・只見線の早戸駅のホームでも撮影。「子どもの頃から自然遊びしてきたこともあって、幼い頃にタイムスリップしたような、不思議な懐かしさを五感で感じさせてくれる、そんな佇まいが素敵な駅でした」としみじみ。今回の撮影では乗車することができなかったとのことで「いつか電車の中からの景色も、ゆっくり電車に乗りながら美しい景色を楽しみたいです」と目を輝かせた。

そのほか、撮影中の印象に残ったエピソードを求められると「『大人の休日倶楽部』が始まった当初から、吉永さんと一緒にCMを作ってこられたスタッフが多くて、そのようなスタッフと出会えて非常に感慨深い気持ちになりました」とコメント。
この日は、前メインキャストである吉永小百合から届いたメッセージVTRも上映。励ましの言葉を受け取った竹野内は「吉永さんのCMすごく好きだったんです。今、改めて吉永さんから直々に『竹野内さん』とおっしゃっていただいたとき、背筋がぐっと伸びるような気持ちになりました。特別な使命を帯びるような感覚で、身に余る光栄です。吉永さんが20年間、丁寧にスタッフの方々とさまざまな思い出を作りながら、大切に作り上げてきた想いをバトンとして受け継いで、これから私自身もスタッフの皆さんと旅を楽しみながら、すてきなCMを作っていきたいと思います」と感慨深い表情で語った。