ユニバーサルミュージックおよび芸能事務所のクラウドナインは10月14日、今年4月に公開した、所属アーティスト・Ado(22歳)の「愛して愛して愛して」のミュージックビデオについて、「クリエイティブの一部を無断で使用していた」として公開を停止し、謝罪した。

事務所の公式サイトに掲載された「Ado『愛して愛して愛して』ミュージックビデオに関するお詫び」では、「このたび、2025年4月に公開したAdoの『愛して愛して愛して』のミュージックビデオにおきまして、弊社による自主的な調査の結果、動画の赤卵氏とイラストのさしみやま氏のユニット『さしたま』様のクリエイティブの一部を無断で使用していたことが確認され、その対応として、弊社判断により公開を停止いたしました」と報告し、さしたま、関係者、ファンに謝罪。
そして「もともと『愛して愛して愛して』はボカロP、きくお様の楽曲であり、さしたま様が制作されたオリジナルのMVが公開されておりました。弊社は2023年にきくお様の承諾のもと、Adoによる『愛して愛して愛して』の“歌ってみた音源”を制作いたしました。そしてこのたび弊社がその音源のMVを制作するにあたり、さしたま様が制作したオリジナルのMVをオマージュする意図はあったものの、著作権に関する認識不足、および法務確認のプロセスを怠ったことにより、そのクリエイティブの一部を無断で使用してしまいました」と経緯を説明し、「さしたま様には大変なご迷惑をおかけすることとなり、深く反省しております。弊社より直接謝罪を申し上げ、今後の適切な対応について協議を進めております」とつづり、再発防止策の徹底を表明。「これらの取り組みを通じて、二度とこのような事態を起こさないよう、全社を挙げて取り組んでまいります」とつづっている。