ドナルド・トランプ米大統領が、トーク番組ホストであり、コメディアンとしても知られるロージー・オドネルの米国市民権を剥奪する可能性を示唆した。

両者の間には長年にわたる確執があり、今回、ロージーがテキサス州で120人以上の死者を出した壊滅的な洪水への政権対応を批判したことを受け、トランプ氏はロージーを「人類への脅威」と非難した。
トランプ氏は7月12日、自身のSNSプラットフォーム「Truth Social」に次のように投稿した。
「ロージー・オドネルは、偉大なる我が国の利益に反する人物であるため、彼女の市民権剥奪を真剣に検討している。彼女は人類への脅威であり、もし素晴らしい国アイルランドが望むのであれば、そこに留まるべきだ」
これに対しロージーはインスタグラムで反論。
「アメリカ合衆国大統領は、私が彼をありのままに見ていることを常に嫌ってきた。彼は犯罪者で、詐欺師で、性的虐待を働く嘘つきで、自分の利益のために国を傷つけようとしている」
「だからこそ私はアイルランドに移住した。彼は認知症を患い、共感力も思いやりも、基本的な人間性も欠いた、危険な魂のない老人だ」
「私は彼が代表するすべてに真っ向から反対する。何百万人もの人々もそう思っている。あなたは自分の邪悪な傾向に反対する者全員を国外追放するつもりなのか。あなたはまともな文章を組み立てることもできない、ひどい冗談だ」
両者の確執は2006年、ロージーがトーク番組「ザ・ビュー」のパネリストとしてトランプ氏の言動を批判したことに端を発する。ロージーは今年、12歳の末娘クレイとともにアイルランドへ移住しており、「後悔はしていない」と語っている。