アカデミー賞の中継が、2029年からYouTubeでの独占配信となることが決定した。映画芸術科学アカデミーは、Youtubeと複数年契約を結び、アカデミー賞授賞式を2033年まで同プラットフォームで独占配信することを発表。これにより1976年以来続いてきたABCとの放送提携は、2028年の第100回授賞式をもって終了する。

新契約では授賞式本編だけでなく、レッドカーペット、舞台裏、ガバナーズ・ボールの模様も世界中で無料配信され、米国内ではYouTube TVの加入者向けに提供される。
同アカデミーのビル・クレイマーCEOとリネット・ハウエル・テイラー会長は声明で「YouTubeとの包括的なグローバルパートナーシップを通して、オスカーと年間を通じたアカデミーのプログラムを未来へ導く。映画を祝福し、新世代の映画人を鼓舞し、映画史へのアクセスを前例のない規模で提供できる」としている。
今回の契約は1953年にNBCが授賞式のテレビ放送を開始して以来、従来の放送から離れる最初の歴史的転換点となる。
なお、2026年の第98回授賞式はコナン・オブライエンが前年に続いて司会を務め、3月15日に開催予定。今年のノミネーションは1月22日に発表される。